2011年12月28日水曜日

デジタル化 成る! 【No,27】

 すっかり冬籠りの気温が続いていて、積雪も並々ならぬ今年のようです。インフルエンザは流行の兆しですが、学校は冬休みに入り、年末年始のお休みに一旦流行は頓挫するでしょう。紅葉も感染性胃腸炎(ノロ、サポウイルス)も今年は少し遅めに推移したようです。帰省に伴う民族移動で拡散し、お正月の...

2011年12月9日金曜日

サンタが壁を登る師走。少し立ち止まって、日本の医療制度を考える 【No,26】

 今年の紅葉は遅れ、しかも気温の変動の関係から穏やかに変化が進む奇麗紅葉ではなく、一気に枯葉に突き進む残酷な色模様だったようです。関西だけかな。六甲山も遠目には秋後半の様を呈しながらも、それはほんの数日だけで確かに鮮やかさに欠けて冬の過酷さを表徴するようなくすんだ山肌になりました...

2011年11月28日月曜日

日本未病システム学会学術総会名古屋 【No,25】

 恒例の日本未病システム学会学術総会が去る11月19〜20日名古屋の今池ガスビルで開催されました。第18回の学会長は愛知淑徳大学健康医療科学部の井口昭久教授で、会のテーマは『長寿と未病』でした。HPのアドレスを書いておきますので、興味のある方は日程表を覗いてみてください。なかなか...

2011年11月24日木曜日

身体の不思議 男と女 そしてレンコンさん 【No,24】

 約1ヶ月が過ぎる間に秋が深まりました。22日には本町から御堂筋を少し北に歩きましたが、匂い立つ銀杏が落ちて黄色く色づき始めた葉はまだ確りと枝に残っています。仕事帰りのサラリーマンが急ぐ夕暮れ時でしたが神農祭りが道修町でちょうど執り行われていました。屋台の明かりが妙に暖かい色に眺...

2011年10月26日水曜日

秋に寄せる 前立腺と還暦以降の細川氏 【No,23】

 ここのところ厚生会大阪西クリニックの健診は毎日多忙です。さて我々の陣容を紹介しておきましょう。事務方は扇事務長以下女性4名(主任N、F、T、M)で、電話そして受診時の皆様へ対応を7階事務室で行っています。検査技師はこれも女性3名(M、Y、T)で、6階フロアーでの心電図、超音波、...

2011年10月12日水曜日

天高く、カミサン肥えるの秋 【No,22】

 天災は忘れぬうちにやってくる。でも季節はいつものごとく移り変わり、今年も紅葉は少しの悲しみを引き連れながら、でもそれならば一段と鮮やかに心に沁みる色模様を演じてほしい。  日経メディカルの10月号インタビューは、冬型感染症をいよいよ迎える時期を狙ってのインフルエンザ記事が掲載...

2011年9月30日金曜日

Mite Tick ダニ そして リケッチア 【No,21】

 まだまだ暑い9月中旬の連休の一日、阪急宝塚線沿線山本駅近くにあるあいあいパークに出かけました。ホームページの一部を引用しますと「あいあいパークは花と緑の情報発信ステーションとして、1000年の伝統を持ち、 日本三大植木産地の一つである山本に平成12年4月オープンいたしました。イ...

2011年8月30日火曜日

第6回 JMLグループ 元気セミナー 報告 【No,20】

 8月も終わります。今年は昨年に比べると朝晩は少し凌ぎやすいと感じます。でも日中は暑い。処暑を過ぎてなお汗の出る26日(金曜日)午後に弊社の第6回JML元気セミナーが新大阪近くにあるメルパルクで開催されました。テーマは『メンタルヘルス対策の質の向上をめざして』で日ごろお世話になっ...

2011年8月24日水曜日

グラッパに凝る暑い夏の日 【No,19】

 処暑を過ぎて、少し朝晩は凌ぎやすくなってくれるでしょうか。天神祭の後7月30日には私の所属する日本未病システム学会近畿地方会が大阪狭山市にある近畿大学の講堂で開かれました。今回の学会長は近畿大学医学部付属病院中央臨床検査部の森嶋祥之氏です。特別講演は教育文化研究所、治未病研究所...

2011年7月28日木曜日

夏だ! 祭りだ! 天神祭 船渡御は上流指向、下流指向? 打~ちましょ も一度せ~ 祝うて3度 【No,18】 

 7月25日の月曜日天神祭に行って来ました。乗った船は御鳳輦講の供奉船です。天満宮の御鳳輦神祠の維持のために運営される講の出す御船です。地元に実家がある知人の看護師さんに頼んでチケットを手に入れました。私もカミサンも天神祭船渡御参加は2回目。私は30年前にこの看護師さん仲間と、そ...

2011年7月14日木曜日

夏が来れば思い出す ーウイルスも忘れてはいない暑い夏ー 【No,17】

夏空が拡がっています。55年前、ランニングシャツに短パンの小学生が夏休みの日中を走り回っていた頃の小笠原気団の群青色の空そして白い雲のコントラストが懐かしい。当時武庫郡本山村北畑大字保久良通りの夕餉の食卓には蛍やカブトムシが飛んで来ていたし、空には銀河がかかり、流れ星がけっして珍...

2011年6月24日金曜日

糖代謝異常のバイオマーカー 【No,16】

 祇園祭囃しの御稽古が京都では始まったみたいで、早くも関東熊谷では36度の気温が記録されました。小雪の舞う被災地の映像からまだ4カ月も経たない時間の流れは、人知の及ばぬある意味では過酷な現実の中で、人の利己的に暗躍する浅はかな行動がますますクローズアップされ、むなしく映る今日この...

2011年6月8日水曜日

痛みの不思議、不思議な痛み ー陣痛とCRPSー 【No,15】

 梅雨入りして抜けるような晴天が久しく感じる今日この頃です。神戸ではアジサイが見ごろ。赤から青へ移り行く色合いは怪しげです。土壌のpHに影響される種類もあるようで、プランターに石灰を撒いてみたことがありますが、確かに赤色ばかりでアジサイの味わいが無かった経験があります。今年は自然...

2011年5月19日木曜日

祖父のこと そして 腸管出血性大腸菌に思う 【No,14】

 好天に恵まれた5月の連休が過ぎ、新緑が日に日に鮮やかさを増す季節となりました。神戸市東灘区辺りの六甲連山も、前山と後山の色合いが微妙に異なり、山懐の奥行きが車窓からも感じられるようになりました。この山の幾多ある登山道は、結構複雑な重なりあるこれら地形を、先人が柔軟に意味深く踏み...

2011年5月6日金曜日

海浜緑地の創業祭 【No,13】

 4月末から5月上旬のいわゆるゴールデンウィークがスタートしました。例年よりは気分は晴れ晴れしくなく、国内全体に自粛モードが漂っています。未曾有の被災状況を考えれば当然と言えるでしょう。しかし一方で四十九日を過ぎれば心底から復活に向けた活力を取り戻していかなければなりません。当事...

2011年4月15日金曜日

新婚旅行と胸部レントゲン ー放射線被爆についてー 【No,12】

 ついに、福島第一原発は4月12日INES(国際原子力事象評価尺度)のレベル7と査定されました。原因が天災であったにしても、従前の天災の規模想定、シミュレーション、事故後の対応に人の関与は否定できません。4月26日はチェルノブイリ原子力発電所事故発生日(1986年)です。今は多く...

2011年4月6日水曜日

大阪今昔 空と海 【No,11】

 三寒四温の陽気がいつまでも続く今年の春先ですが、いつの間にか桜がほころび始め、藤の花芽が気持ち悪いほどにぐんぐん大きくなってきました。定時に通過する朝夕の高速道路ではもうとっくに目を射る太陽の位置が高く北に移って来ています。せめて東日本の被災地に、暖かな風の吹く日が一日でも多か...

2011年3月23日水曜日

奈良の都 まだ寒き早春の心の旅 【No,10】

 奈良の翌日はしとしと小雨模様。雨にぬれた小砂利を踏んでの春日大社は裏山に霧が立ち昇り幻想的でした。鹿に追いかけられている卒業旅行らしき男性集団の喧騒は来るべき春の新生活への門出としては許すべきかもしれません。一方、万葉植物園は侘しげな梅のみが見どころで、まだまだ花の季節には遠い...

2011年3月11日金曜日

修二会よりバーボンに火を吹く奈良の夜 【No,9】

 先週に年休をいただいて、奈良に1泊してきました。初日日曜日は、当クリニック事務長が所属する堺フィルハーモニー交響楽団のスプリングコンサートを聴きに、久しぶりに堺に出向きました。曲目はワグナー、ボロディン、ビゼーで、ハイライトはソロ・合唱付きのカルメンです。ソリストはなかなか迫力...

2011年3月2日水曜日

酔女と五国之酒 【No,8】

 草木萌動。日の出の時間がどんどん早くなり、東大寺二月堂のお水取り本行も始まりました。季節が移ります。さて、今回のイントロは兵庫県のお酒の話です。私は兵庫県相生市で生まれ、神戸で育ちました。途中仕事の関係から堺泉北ニュータウンで30年ほど暮らしていましたが、今神戸に戻って来ていま...

2011年2月17日木曜日

冬の東京往復 そして残照 【No,7】

 今年はラニーニャの影響で、日本海側の各地に大雪が降りました。霧島新燃え岳の噴火など、天変地異のみならず世情に閉そく感があり、粗雑さに満ちた空気が漂っているようです。1月末の週末には東京で第39回日本総合健診学会があり、弊社からは私と検査科の黒田君併せて2題の発表を行ってきました...

2011年1月26日水曜日

卯年が明けて ー冬のグルメー 【No,6】

 2011年も大寒を過ぎ、皆様はお元気で新年を迎えられ、酷寒、大雪の時期をお過ごしの事と存じます。前回お話ししましたように、私は年末清荒神に久しぶりにお詣りし、母の買い求めていたお札を数年ぶりに更新する事ができました。お札の有効期間は一年とあります。やれやれ、これからは毎年の恒例...