2022年9月28日水曜日

第16回元気セミナー開催報告 がんサーバイバーの就労(両立)支援 そして嵐山rickshawって?  【No.87】

ようやく第7波が裾野に向かっているようです。かなりの感染者が抗体を得たことでしょう。ワクチン接種者の中にもブースター効果で抗体価が上昇する結果となったかもしれません。喉元すぎるとやがて抗体価が下がり、どの感染源も虎視淡々と人社会のイナーシャを狙って再感染の高波を引き起こす、そんな駆け引きを繰り返していると思われます。コロナはその周期が短く季節性もみられず、変異が容易に起こり、免疫機構を欺く装いを素早く整えて次の第8波必須と考えられています。マスク着用は実は感染予防の実効性は一般の人が考えているほど高くなく、ウレタンや鼻マスクは元より、鼻翼周辺に密着していない場合は単なる“装い”のポーズしか効無し、と考えておかなければなりません。むしろ、自覚無しあるいは感染初期の気づかぬウイルス排泄者の、飛沫核やエアロゾル拡散を狭小化することによる感染抑制効果の実効性が期待される。このあたりを押さえておかないと、無為な社会圧力となりかねないし、感染拡大の一要因にもなっているのではないでしょうか。熱中症、ビジネス優先の待機期間短縮は、流行抑制とは裏腹にあることを肝に銘じておかなければならないでしょう。

 恒例となっています弊社夏の元気セミナーが今年はいつもの新大阪メルパルクで行われました。2020は中止、昨年はオンデマンド開催、今年は2022817日に第16回元気セミナーを会場開催としました。テーマは『がんサーバイバーを中心とした療養と仕事の両立支援』です。

基調講演 森本産業医事務所代表 森本英樹先生 
   産業医からみた、治療と仕事の両立支援
         ―がんにおける両立支援を中心としてー

第2部  堺市立総合医療センター 放射線治療科 池田恢先生
   放射線治療の現状

第3部  パネルディスカッション コーディネーター 木戸口公一

 コロナで一時的に2019年度後半、2020年度初期健診受診者は減ったものの比較的速やかに受診者数は回復しているようで、健診によるがん診断遅滞による早期発見・ステージ進行等の統計学的がん関連数値のdip現象はごく限られたものになるでしょう。むしろ、一般受診の思いとどまりの方ががん関連統計値に20202021が後に明らかになってくるものと思われます。
 がんサーバイバーはまだまだ本人のメンタルな思いも重なってスムーズに社会復帰できているとは言い難いようです。受け入れる企業側にも戸惑いがあり、どう扱って良いかわからない。これからの経験と情報共有が欠かせない重要なテーマであることが基調講演でよくわかりました。
 また抗癌剤の全身投与に比べて、ピンポイント照射法、従来と違い1回線量を高めに短期間照射で同等の効果が期待できるなど、近年の放射線治療額には目覚ましいものがあることがわかりました。照射を終えてすぐ出勤も現実。などのお話を聞くこともできました。
広い意味でのダイバーシティーに立って、療養と仕事の両立できる健康経営を目指していかなければなりません。久しぶりの開催であったことも含めて、印象深い第16回の元気セミナーが開催報告です。

 今年も暑い夏でしたね。8月はかみさんの誕生月で、1泊2日京都嵐山に行ってきました。梅田からちょっと豪華バスのツアーで、乗車後出発する前からワインサービス付き。一番前の席だったので一杯目を一気に空けると(これこれそんな飲み方あかんという声はさておき)すぐ酒好きと分かって追酒三昧。楽しい旅行のスタートとなりました。

この季節嵐山は鵜飼が楽しめます。鵜飼いに使われる鵜は海鵜であり、嵐山鵜飼では、茨城県で捕獲された海鵜を使用しています。在原業平の詠んだ「大堰川うかべる舟のかがり火にをぐらの山も名のみなりけり」の歌にもあるように、平安時代にはすでに行われていたことがわかります。

 そして、翌日にはえびす屋さんの人力車に乗り嵐山界隈の観光をしました。人力車は英語でどういうかご存知ですか? Rickshaw えっそのままヤン 日本語が英語になったのです。板バネがついて乗り心地は抜群です。観光業を目指す千葉県出身のI君が力強く車を引き、竹林から山陰線を渡り穴場の宝筐院へと案内してくれました。

同院及び湊川神社HPより引用;

黙庵は、河内の国の南朝の武将楠木正行(くすのき・まさつら):正成の息子:と相識り、彼に後事を託されていました。正平三年・貞和四年(1348)正月、正行は四条畷の合戦で高師直の率いる北朝の大軍と戦って討ち死し(23歳)、黙庵はその首級を生前の交誼により善入寺に葬りました。敵方、足利尊氏も一目おき、『太平記』と双璧をなす歴史書『梅松論』は足利政権を華々しく描くものですが、そこには、正成公が尊氏との和睦を献策したが受け入れられず、人心が朝廷から離れていることを見抜きつつ兵庫に下向したと書かれ、その最期を「本当に、賢才武略の勇士とはこのような者のことを云うのだ、敵も味方も惜しまない人はなかった」と、楠公の鋭い洞察力と賢才武略を称えています。また、室町幕府2代将軍・足利義詮は自分の死後楠木正行の隣に葬ってほしいと遺言し、現在まで、京都宝筐院に並んで葬られています。

我が街神戸には湊川神社があり、楠公さんの愛称で親しまれています。智・仁・勇三拍子揃った楠木正成公をお祀りする名社です。人力車に揺られ、緑濃き青紅葉に包まれて豊かな時間を過ごすことができました。

https://www.houkyouin.jp/index.html

https://www.minatogawajinja.or.jp/

エアロゾル感染のコロナ特性を考え、意味ある対策を講じて、人への思いやりを基本として有意義な時間を過ごしていきたいものです。

医公庵未翁



0 件のコメント:

コメントを投稿