2012年3月12日月曜日

彼岸会 ー春分近しー 【No,30】

 数日前の出勤時から、道脇の雪柳の新芽がぐんぐん力を増してきました。そういうとJRの車窓から見る夙川堤の櫻の木は単なる枯れ枝の形相ではなく、まだまだ茶色の固い蕾ではあるけれど、ぼっとしたその存在を感じさせる色合いと木の枝のボリューム感が備わってきました。我が家の御室の鉢植え桜にも蕾がしっかりとその数を増し付いているのがみられています。牡丹の芽は、さすが花柄に合わせて櫻よりも大きくその成長も図抜けているようです。気にくわないのが今年の梅。と言っても昨シーズンに購入して植えたばかりなのであまり期待しないのですが、大阪城公園で買った立派な枝垂れ梅は皆無の花咲き。芽も見えない。二回植え替えて夏の日当りが垣根のつる植物に覆われて悪かったためかもしれません。春日大社万葉植物園で買った梅は一枝伸びて白い蕾がいっぱいついています。咲くかな~、少し遅めの梅の開花は今年あちらこちらの梅園で報告されています。岡本界隈はもともと梅園で有名な土地で、今その復活を計っているようですが、保久良山の西山麓では大きな木が伐採され、やや恣意的な公園づくりには共感を持てませんね。梅が咲けばメジロもやがて飛んでくるのでしょう。渡り鳥もひょっとすると今年は遅めの来訪かもしれません。あまりおいしくなかったネット販売のデコポンを鳥の穀物餌と一緒にそろそろ庭に置いてみまましょうか。

 

 

 先日3月1日には新大阪メルパルクにて平成24年度【全国健診機関連絡会】を弊社主催で開催いたしました。全国に展開する健診を相互委託させていただいている各地の健診機関14社にお声掛けをして21人の担当者にお集まりいただきました。北は仙台、南は福岡です。厚生会として業務の運用説明会を実施するとともに、各健診機関からの要望・提案を伺い健診サービスの円滑な事業実施とサービス向上を図るのが目的です。また相互コミュニケーションの場を設けることによって、必ず発生する過誤を極力少なくするとともに、発生時の初期対応を迅速に行うために相互の「顔を知る」ことにより、より心のこもった健診サービスを担保して行こうという試みです。弊会の複数の部門から各担当者がプレゼンテーションを行い、趣旨と詳細説明を行うとともに個別の打ち合わせの場を設定しました。私は会の冒頭、社長挨拶に続いて約30分CRPSについてプレゼンテーションを行いました。このコラム№15(2011.6)にも書いていますが、健診で最近特に経験する採血に関して発生する痛み(CRPS)の内容をまとめました。以下に主要なスライドを掲載しておきましょう。第2部の懇親会はビュッフェ形式で和やかに行われました。厚生会は全ての健診機関と接触はありますが、各地の健診機関同士は直接のコンタクトが今までなかったため、今後新たな協力関係がこれを機会に生まれるかもしれません。また、健診のQuality Control、危機管理が一段と向上することも期待される有意義な時間となりました。

 

 

 太陽が高くなり、日没の時間が延びてクリニック退出時も明るい街に出られる昨今です。今(9日)お水取り真最中。やがてお彼岸を迎えます。中国唐時代善導大師の言葉に、「彼岸中日には太陽が真西に沈むので、西にある極楽浄土の姿を想い、精進努力して仏道に励むべきである」と説いています。墓参をして先祖供養をするのが定番ですね。仏教辞典には「彼岸とは、迷いの世界である此岸に対して悟りの世界を意味し、サンスクリットのパーラミター(波羅蜜多)を訳した到彼岸を略したもので、彼岸会とは悟りの世界に到る修行を実践する期間である」と説明されているそうです。修行の実践として六波羅蜜の行があります。「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「般若」の六行です。東日本大震災より1年が経過しました。今年のお彼岸はナイーブにそして力強く心の思いを醸成させる一時を過ごそうと思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿