2011年10月26日水曜日

秋に寄せる 前立腺と還暦以降の細川氏 【No,23】

 ここのところ厚生会大阪西クリニックの健診は毎日多忙です。さて我々の陣容を紹介しておきましょう。事務方は扇事務長以下女性4名(主任N、F、T、M)で、電話そして受診時の皆様へ対応を7階事務室で行っています。検査技師はこれも女性3名(M、Y、T)で、6階フロアーでの心電図、超音波、眼底検査、計測等臨床検査を実施しています。5階に下りてみましょう。ここは採血、血圧測定そして放射線検査です。女性放射線技師U(将来マンモグラフの導入を考えての10月新規採用)に従来からのベテラン男性放射線技師(A、T)そして看護師Hが働いています。さらに診察場となっている6階を中心に各階の有機的連携と診察介助は古くからの看護師Sと今年春からのK看護師が担います。診察担当は火曜日午後(特診のみ)に西クリニック管理医師(院長)の西原、月曜日は午前・午後佐藤、そして火曜日午前から金曜日は私が診ています。婦人科健診は月に数回鈴木、北島医師にお願いしていますし、西クリニック元院長の放射線科専門の吉井医師そして町医師がレントゲンダブルチェックのために週2回勤務しています。

 さて、今日は電車にて出勤しました。カミサンの起床時間が遅く(これはよくあることで、起こすのは私)、犬(ポメラニアン・8カ月、リリー)の散歩準備が間に合わず駅での見送りはなし。ウン?発車時のこの微妙な電車の震えはクモハ(運転台付きモーター車、クハは震えません)207型-2042、吊皮が新しく、黄色で握り手が太いぞ。さて東西線海老江駅到着後千日前線への乗り換えは73段(16,15,15,14,13段に分かれています)の階段が待ち受けています。深い駅です。その日の体調を占うには格好の負荷試験となります。最後の3~4段はたいてい足の重たさを感じますが、飲み過ぎた翌日は真ん中あたりで厭だな~の気持が湧いてきます。今日は好調のようです。そして地下鉄千日前線阪神野田駅へ向かう最後の13段は軽いステップで合計86段を登り切り、地下鉄改札後はホームへの下りですがまだ段数を数えたことがありません(これを数えだしたら強迫神経症になるかな)。出勤時の電車はJR・地下鉄とも乗り換えの関係から先頭に陣取ることが殆どです。子ども時代は省線電車の前窓にいつもしがみついていました。地下鉄で好きな区間が玉川から阿波座の途中にあります。上り下りの両線が一つのドーム型トンネルを通るところです。両壁の蛍光灯が後ろに流れ、旨い具合に数回のカ~ブがあって前方窓からみていると先に何があるのだろうと期待感が湧いてくるのです。小学生のころ幾度となく観たオーソン・ウエルズの第三の男、ウイーンの地下の巨大下水道を彷彿とさせる空間が拡がります。阿波座駅の手前では上り下りが別々の方形のトンネルに入り込み、途端に天井が低く閉塞感で無粋な目的地に向かうだけの地下鉄に変わってしまいます。このカーブの地上は丁度堂島川と土佐堀の合流点で、阪神高速、船津橋が複雑に立体交差をなしています。地下と地上は関係のない顔をしていますが、それぞれの交通がいえ、それを使っている人々がそれぞれの思いで通過していることでしょう。

 今日のJRは尼崎駅で座席に座り短時間本を読みました。昨日読みはじめて面白くて仕方ない本です。阪大解剖学名誉教授橋本一成氏の御書きになった【解剖学の抜け穴】2009年4月星雲社発行です。脳脊髄液の循環を解剖学的に明らかにされた基礎研究者の一人です。脳脊髄液の循環は人体にとって非常に重要な循環系の一つで、今では交通事故で長びくトラブルの一つ鞭打ち症の病態として低髄液圧症候群(脊髄液漏れ)の根拠ともなっています。本書には脱線コラムが18もあって、知的好奇心をくすぐられます。そしてなんと、私の長年の疑問点、そして信じていることへの解答がこの書で得られました。男女の違いは遺伝子で決まります。その遺伝子はXとYの性染色体上にあります。Y上にある性決定遺伝子が正しく作動してくれると男になれるわけです。一次性徴、二次性徴を経て全く違う構造と機能を持つように見えても、人体組織、臓器の原基は男女共通のはずです。

では、みなさん!ここで質問です。
男のおちんちんは女性では何に当たるでしょうか。これは簡単ですね。では、歳をとってくると排尿障害で男性の多くが悩まされる前立腺、オットそんなもの、女性にあろうはずがないとお思いでしょう?! 探究心熱心で少しやんちゃな男性は想像を巡らせて思い当るところがあるでしょうか。女性はえっ、そんなん気持ち悪い、前立腺が私の体の中に?と思われるかもしれません。でも、有るんですよ、それが。という記事を呼んで、今少し興奮しています。答は次回のお楽しみ。

 

 

 閑話休題;菅元総理大臣は四国お遍路の旅に出られたようですが、第79代内閣総理大臣の細川護煕氏は還暦を機に政界を引退され、現在陶芸家・茶人として活動しておられます。近衛家祖母の住まいがあった箱根湯河原を拠点に陶芸工房と茶室「不東庵」を設けて活動を続けておられるのです。先日香雪美術館で開催中の【細川護煕 陶と書】を観に行きました。以前より彼の作品は大好きです。でも茶杓をみて感じました。細い(シャレではありません)。書もそうやって見ると細い。とても上品で茶碗や茶入れ等陶芸の作は面白く線の切れ味が面白いのだけれど、それだけに茶杓は不安な細さを感じました。でもカミサン出身地肥後熊本のお殿様。以前京都北村美術館での展覧会では偶然に氏が風邪をひいて少しお元気ではなかったけれど在籍しておられて、一番安い書籍をカミサンは購入してサインを頂きました。今回香雪では晴耕雨読の本を奮発購入しました。

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