2011年8月24日水曜日

グラッパに凝る暑い夏の日 【No,19】

 処暑を過ぎて、少し朝晩は凌ぎやすくなってくれるでしょうか。天神祭の後7月30日には私の所属する日本未病システム学会近畿地方会が大阪狭山市にある近畿大学の講堂で開かれました。今回の学会長は近畿大学医学部付属病院中央臨床検査部の森嶋祥之氏です。特別講演は教育文化研究所、治未病研究所の久城英人氏で【未病と生活習慣病制圧を科学する】というタイトルで、彼のライフワークとする黒竜江省科学院大慶分院での中日生活習慣病研究所での協助工作を中心に、明日の医療となるべき治未病の現状と夢を語りました。私の母子医療センター時代には彼の紹介で中国内蒙古自治区の首都フフホト(呼和浩特)にある婦幼保健院と数年間にわたり人事交流をした経験があります。日本未病システム学会の揺籃期に関西では中西医結合動脈硬化症・血栓症一次予防国際シンポジウムがスタートしていました。1994年3人(10歳長女、8歳長男、5歳次男)の子どもを含む家族全員で北京の第1回の学会に参加し、終了後5人で内モンゴルに向かいました。北京出発の飛行機が当日キャンセルになり英語の通じない国内便のカウンターで航空会社手配のバス便に乗り遅れ(待っていた中国人が一斉に走り出したのでこれはやばいと思いながらも何のことやらわからず時機を失して)、四苦八苦した揚句親切な人に巡り合って宿に潜り込めた散々な出だしでした。また事の顛末は別の機会にお話ししましょう。

 今回は特別企画として【国際救援活動における医療者としての役割】というタイトルで大阪赤十字病院検査部/国際医療救援部の喜田たろう氏からハイチ大震災後にみられたコレラ・アウトブレークの経験をご講演いただきました。衛生面では過剰な無菌志向の日本にやや危機感を持っている私ですが、永続性のある国際交流の困難さは、環境と歴史に造られて来ている健康観の違いにあるように思います。最後のパネル討論は私の出番だったのですが、司会進行が正直闊達ではなく学会長の企画に添える内容にはなりませんでした。日本未病システム学会の認定する未病専門指導師の専門性をいかに世間に伝え、活躍の場を拓いていくかのテーマで、パネリストの一人である大阪大学病院臨床検査部の花田浩之氏とともに切れ味鋭い課題をまとめたプレゼンテーションをしたつもりだったのですが、ディスカッションが誘導されず残念でした。 前夜祭は飛田の鯛よし百番、後夜祭は肥後橋ベトナム料理と続き、学会長のきめ細やかな準備と心配りに大いに満足した地方会となりました。私は地方会の代表世話人ですが、にこにこ笑っているだけで4回の学会はすべて各学会長の尽力で成功裡に終わっています。世話人会が今回正式に発足し、地方会の組織が成熟しつつあります。多くの方々の関心と賛同を得ていかなければなりません。 今年の本学会学術総会は11月19~20日に名古屋で開かれます。私を含めて弊社からは3演題発表予定です。

 8月1日には第14回神戸フランス料理研究会主催のシェフとの集いに初めて参加しました。場所は神戸ポートピアホテル南館。兵庫の酒とうまし風土がテーマで神戸に御店があるシェフが腕によりをかけてお料理をブースに並べ、いや~、これは堪りません。日本酒はいきつけ通い瓶の酒心館福寿酒造さん、淡路都美人は社長自らお出ましです。祖父の中央亭の関係から興味ある分野のイベントだったのですが、お料理の味の豊かさには感動しました。来年もぜひ行きたいものです。

http://actress234.blog94.fc2.com/blog-entry-720.html

グラッパ:ベルタ テキーラ:ロンアネホ グラッパ:ドンアントニオ

 

 タイトルから随分外れた内容のご報告になっていますが、我が家では最近グラッパに凝っています。写真中央の瓶はテキーラです。両脇がグラッパで、ブドウの搾りかすを蒸留した45度前後の強い酒なのですが、これがまた飲みはじめるとその個性ゆえについつい病み付きになってしまっています。茶道で使う水指しの形でいえば鮟鱇型のグラッパ専用グラスも購入して、ビール、日本酒に次ぐ仕上げのコースの位置を占めているグラッパなのです。私は休肝日を設けていません。なまじ休ませて翌日いつもの量より多めに飲もうという魂胆の酒飲みよりも、今日も頑張れよ、明日もよろしくと励まし合いながら蛋白やビタミンの供給を忘れぬアテを供給してコンスタントに肝臓を慈しむ飲み方を勧めています。グラッパにはチェイサーによる水分補給を忘れてはなりません。乾杯!

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