2010年11月26日金曜日

厚生会 大阪西クリニック 理事院長 木戸口公一 【No,4】

 秋が深まって来て、関西の紅葉は見頃を迎えているようです。11月20日からのお休みの日は紅葉狩りで、京都や奈良は混雑の極みだったことでしょう。今年は一段と艶やかな色合いのようです。そんな晩秋を迎える中、第17回日本未病システム学会の学術集会が11月13〜14日に沖縄那覇で開催されました。金曜日(12日)夕方の理事会に始まり、土曜日と日曜日の2日間には、評議委員会、総会を挟んで学術講演、ポスターによる一般演題、シンポジウムとワークショップが続きます。JMLグループからは、私を含めて3題の一般演題を発表しました。他特別講演の座長と、ワークショップでの15分発表が今回の学会に於ける私の仕事でした。
まずは弊社発表の一般演題3題のタイトルをご紹介しておきましょう。「検診におけるアディポネクチン値およびそのデータ変化量の評価」「HOMA-Rから見た検診受診者の4年後のデータ変化の評価」以上2題は検診部の力作です。
そしてビビッドライフ社との共同発表で私の担当「自覚症状に依拠した未病診断「HQCチェック」とバイオマーカーとの相関性:【ストレス酸化度】の算出と検証」。うれしい事にこの発表は研究奨励賞を受賞しました。ワークショップ『未病を測る』は二日目の午前中に行われ、5人の演者が各15分の持ち時間で講演し、ディスカッション15分のプログラム内容です。私は「自覚症状から未病を計る−その問題点とナラティブベースド医療としての有用性」のタイトルで、自覚症状から気付く疾病傾向と現代人のストレスによる脂質代謝を中心に捉えた体内酸化度との相関を発表しました。結構興味を持っていただき、質問が数件ありました。他の発表でプログラム終了後演者と意見交換したのはモデル動物としてのゼブラフィッシュの演題です。かなり興味深い話題でしょう。あのかわいいメダカの仲間が実験動物として医学分野で世界的な活躍をしているのです。有意義な学会でした。
さてそれだけでは沖縄は終わりません。私が母子医療センターで指導した事のある神谷先生が今、糸満市で産婦人科を開業しているので、今回の沖縄訪問ではいろいろとお世話になりました。残念ながら同行したカミサンの13日沖縄南部の観光は、土砂降りの雨に祟られ台無し。しかし、12日トラットリア・ディ・マーレでの夕食では沖縄で北海道産の生牡蠣を食し、翌13日の神谷先生ご夫妻と発表者2人を加えた6人で食した姚姚に於ける中華料理は最高でした。台湾の希少な白酒を味わい、食材を選んだ絶品の味付けは、発表前夜の意気を高揚させてくれました。奨励賞はそのお蔭かな。一般演題もワークショップも滑らかに意図する事を話せました。その他、がんがらーの谷、ビオスの丘にてnature-tourを楽しんで帰阪しました。
                                                厚生会大阪西クリニック 理事院長 木戸口公一

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