2021年8月31日火曜日

今日は先生、何千歩、歩きましたか?


コロナ禍で心が篭っていました。結構仕事は健診多忙な毎日が過ぎていきます。昨年に比べると感染者の実数は比べものにならないのに、この程度ならと言う体験による安心感が先行していて、三密・マスク着用(検査によってはPPE;個人用感染防護具使用)下に業務は比較的安全に遂行されています。産業医関連では、ワクチンを接種したにも関わらず感染し結構しんどい状態で在宅様子観察とされた方の情報や、入院はしているけれどしんどさ並大抵では無いことがこの疾病では伺い知れて、本当にコロナ憎し! しかし、世の中諸相の見えていなかった部分が暴かれて、特に日本社会の基本構造は第二次世界大戦の頃と何ら変わらない報道様式であることに気づき、小国日本を実感している昨今です。

手がガサガサになる程手洗い励行、マスクは不織布を二枚重ねで通勤電車に乗り、鼻・あごマスク者を発見すれば車両を替わるほどに用心し、社内環境換気率先して1時間ごとを勤勉に実行していたにもかかわらず感染してしまった人に、どう医学が納得いく説明を本人に伝えられるのでしょうか。少なくとも飛沫感染で説明はつけられない。飲食関連のリスク高が言われてはいますが、我々の気づいていない感染の落とし穴があるのかもしれません。基本再生産数、実行再生産数はコロナに関しては計算途上で未知なるもの。でもデルタ株では空気感染の代表疾患“水痘”を上回るとする論文も出されており、当初から飛沫感染一辺倒の甘過ぎる報道発表、安心させる姿勢の軽めの報道をして来たのではないかとも思います。確かに飛沫感染であるインフルエンザは南半球、北半球とも昨シーズンは抑制されました。インフルエンザは昨年の流行がなかったので今シーズン流行株の変異は少ないと考えられています。しかしブースター効果が薄れているので、油断していては少々増加するのではないか、コロナワクチン接種との接種期間の関係から、接種のタイミングがずれてインフルエンザワクチン接種もスムーズにいかない可能性が高い等々予断を許しません。乱暴な私見ではありますが、コロナワクチン接種とは無関係(同時接種とはいかないものの)に接種する方がベターな施策と思います。いずれにしてもこれからも引き続き三密励行、飲食店・イベント入場者の制限を厳しくしていかなければ第6波必須と考えておかなければならないでしょう。

三密対策の一貫として空気中の二酸化炭素のモニタリングが行われていますが、特に飲食店では騒音モニタリングを付けて警報を鳴らす、皆様お静かに! このお店は、おひとり様2杯まで飲酒可にしてほしいな~(笑)

 

話し変わって今年の弊会元気セミナーはウェッブ配信となりました。『テレワークにおける健康管理』のタイトルでNPO法人企業の健康いきいきプロジェクト代表理事、株式会社リードウェル 深井恭佑先生に御講演いただきました。もう供覧終了しています。

 

弊会健診結果の一部を今分析しています。2企業(3800人と5000人規模)の2019/2020/2021年の平均値と言うラフなデータではありますが、2019年と2020年では腹囲、体重、中性脂肪、GPTがいずれも増加して居ましたが、2020年と2021年ではそれぞれ少し低下傾向にありました。健診の毎日からの実感では、50歳〜60歳では無為な体重と腹囲の増加が目立ち、ヘラヘラ(私感≒笑)とテレワークですからと自己正当化発言をする方が多く、若い人は何で体重減ったんやろう?=それは飲み会が減ったからではないですか=あ〜そうか な、と無頓着。そして40歳前後の人に多く見られるますが、なんと健康維持増進に積極的な人がちょこちょこ現れて居ます。「先生!朝晩の通勤時間にはウオーキング、ランニングに当てることができるようになりました、そしてYouTube、携帯アプリには体を動かせる内容がイッパイ有りますから、座りっぱなしのオフィスに行くより体を動かしながら与えられた仕事をこなせる環境を自分に合わせて作っていけますよ」と(体重減少)<(腹囲減少)の精悍な(私感≒笑)働く壮年男子が出現して来ているのです。 

注:体重と腹囲は内臓脂肪に関してはダイエットだけの場合1kg=1cmで連動していることがほとんどですが、運動を積極的に行い、ダイエトが加わると、脂肪量減少―筋肉量増加=実体重変化、が起こり、腹囲減少>体重減少(腹囲cm変化>KG体重変化)となります。

そこで、私も車通勤専らの現状から、齢による早起き習性こそ有効利用しなければと70日前から早朝散歩を始めました。ウィイークデイには405000歩、週末はカミさんを起こして1~2時間800010000歩の近在ウオーキングを実行して居ます。体重4kg減、お腹周りは?年寄りには上記方程式適応ならず、とほほ、腹囲は2cm位かな、それでも、腰バンドは明らかに一穴スリムの方向にズレました。やった!

 

皆様もそれぞれにできる事を見つけて、コロナ禍を負荷試験として、ご自分の健康管理、ご家族との関係のリフレッシュ化を図ってみてください。新しい生活様式の構築につながるかもしれません。

 

保久良山麓(住吉川)と深江の写真を供覧します。
 深江は阪神間モダニズム、深江文化村がキーワードです。


                           医公庵未翁

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